名西

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ステンレスシート
防水工事

加工がしやすく近代的なイメージを演出できる為に、
大規模施設などで幅広く利用されている工法です。

ステンレスシート防水工事

ステンレスシート防水が世の中に誕生したのは1986年ですので、30年の歴史があります。
高度な信頼性と耐久性をめざして、ステンレス鋼板の溶接を行った、
新しい防水工事が必要になったためうまれました。ステンレス部分の連続溶接と、
用途に応じたステンレス鋼板の選び方が重要です。
施工ミスがあって失敗しないためにも、施工方法が標準化されています。

防水層の種別

ステンレスシート防水工事に用いる防水層には、ステンレスの種類、表面仕上げ、成型材の幅によって、
M-304DW、M-304DS、M-304TS、M-316DW、M-316DS、M-316TSの6種類があります。
ここで、上記の種別における記号の意味は以下の通りです。

ステンレスシート防水用材料

  • ステンレスシート防水工事に用いる材料は、以下の点に注意します。
  • ステンレスシートは、JIS G規格に準ずるSUS 304かSUS316で、板厚は0.4㎜で、2D仕上げ(D)か表面処理(T)を施したものを
    用います。
  • つり子は、材質がSUS304かSUS316のものを用います。また、固定金物は材質がSUS304のものを、タッビングビス、セルフドリリングビス類は材質がSUS410のものを、それぞれ用います。
  • 下ぶきには、22kg品のアスファルトルーフィングか、4mm厚の軟質発泡ポリエチレンシートを用います。

ステンレスシート防水の特徴

耐候性 ステンレス鋼板を使用している為、半永久的な寿命を有します。
耐食性 酸・アルカリに強い性能が有り、サビにくい。
防水性 接合部はシ-ム溶接(電気抵抗溶接)により、一体化されます。
防火性 ステンレス鋼板は不燃材として認定されて
います。
軽量性 ステンレス鋼板は約39.2N/㎡(4kg/㎡)で非常に軽く、梁や母屋等躯体の負担が
軽減できます。
質感 多数の仕上げが有り、にぶい灰色の艶消しから、最も反射率の高い鏡面仕上や表面カラ-もあり、多種多様である。
工法 シ-ム溶接する事により一般的な屋根から屋上防水、複雑な3次元屋根まで幅広く使用できる防水工法である。

ステンレスシート防水の施工

施工者は施工要領書を作成し、係員の承認を受けてから作業します。
ただし、雨や雪で溶接が出来ないとき、強風で防水層が飛散するときなどは作業ができません。

  • 走式シーム溶接機と手動式シーム溶接機の絶縁抵抗値は、稼働時において、
    電気技術基準に定める0.2MΩを満足しなければなりません。
  • スポット溶接機は、成型材どうしの仮付けや、成型材とつり子の仮付けに十分な性能を備えているものを用います。
  • 成型機は、ステンレスシートを所定の寸法の成型材に正確に成型できるもので、
    成型ロールが減耗してもあまり鉄粉が発生しないものを用います。
  • 折曲げ機は、送り曲げ成型ができるもので、ポンチやダイスが減耗してもあまり鉄粉が発生しないものを用います。

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